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光の記憶展

「揺れる印象」 


art146_03_1まずエントランスを入ろうとすると金沢健一「音のかけら―取り出された12の音たち」に出迎えられる


■「光の記憶展」は、これが5回めになる。電球などを素材にして、「光」を直接扱うアーティストも出品したこともある。“光の記憶"をテーマにしているが、毎回少しずつサブテーマは異なる。「光の記憶展 - VIEW / SOUND -」は二人展で、片山雅史は絵画、金沢健一は音を奏でる彫刻を出している。

■金沢の『音のかけら』シリーズという鉄板を用いた作品だ。四角い板や、円形の板の割れたものの破片を、もとの形状に復元するために、亀裂を残したまま組み合わせたように見える。片山の絵画作品『皮膜』は、まさに“光の記憶"をパネルの上にとどめようとした絵画だ。具体的なものが描き出されているわけでない。そこに風景を想像することもできれば、どんなふうにも見ることのできる絵である。

■床に作品『音のかけら』といっしょにバチが並んでいて、自由にたたいて音を楽しむことができる。彫刻も絵画も音がある時とない時では、作品も空間もずいぶん異なる印象をもつ。その場その場で、即興的に展開される作品のつくりだすハーモニー。視覚と聴覚の体験によってイメージに揺さぶりをかけてくるのを感じる。

■この香りをかぐと、この音楽を聞くと蘇るシーンがある…といった経験をもつ人がいる思う。さまざまな知覚体験の断片が重なり合って、私たちは記憶をつくり出している。

光の記憶展 - VIEW / SOUND -
2001年12月5日(水)~12月22日(土)
ギャラリーKURANUKI
大阪市北区天満橋1-8-5 O.A.P.アートコート
(JR桜ノ宮駅徒歩10分)
12:00~18:00(最終日~18:00) 日・月休
TEL.06-6354-5444

*大阪展の後、横浜に巡回予定
2002年1月12日(土)~2月10日(日)
ヨコハマポ-トサイドギャラリー
(JR横浜駅東口より徒歩10分)
TEL.045-461-3033

words:原久子

art146_03_2床)金沢健一「ドローイング 1~9」
壁)片山雅史いずれもタイトルは「皮膜 2001」

art146_03_3床)金沢健一「音のかけら」
壁)片山雅史「皮膜 2001」

art146_03_4金沢健一「音のかけら」(部分)

art146_03_5壁)片山雅史「皮膜 2001」
オブジェ)金沢健一「振動態-円」

art146_03_6片山雅史「皮膜 2001」

art146_03_7屋外に設置された金沢健一「音のかけら―テーブル」(中央)、「音のかけら―取り出された7の音たち」(左)

2002-01-12 at 02:03 午後 in 展覧会レポート | Permalink

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