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大巻伸嗣展 Liminal AIrーDecendー2006

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鳥が飛ぶのを眺めていると、眼には見えないが、空気の渦みたいなものにすーっと乗っかっているように見える。
竹中工務店の1階にあるギャラリー。夕方過ぎ、社員の方々が家路を急いでいる脇で、インスタレーション空間をのぞいてみた。
靴を脱ぎ、ミラーでおおいつくされた床におそるおそる足を踏み入れる。ゆがんで映り込む空間。

天上から、白い細いナイロンロープがイソギンチャクのように無数に垂れ下がっていて、焦点が合わなくなる。さらにロープをかきわけて中に入り込む。そのまま進んでいくと、ちょっと不安になるほど奥に続いている……。


2005年から2006年にかけて、資生堂ギャラリー、東京画廊、スパイラル、そして日本ードイツの交流展と展覧会が目白押しだった大巻伸嗣。彼は、銀座のギャラリィKでの展示を中心に、空間を操作する知力と体力を蓄え続けて、近年、一気に波をつかまえた。すでに複数の異なるシリーズ展開を続けていて、そのうちのひとつがこうした白い空間のシリーズだ。個人的には、中に入りたいが入れない2003年の『Liminal Air』の差し迫る感じに惹かれるが、今回の作品でも、細胞がゆらめくようなくらっとした感覚が最初にある。ひとりでしばらく寝転がってみたらもっと内と外もなく堕ちて行けたのかな。

会社の帰りに「入ってこう」という女性社員の方もいた。「なんだろうね、これは!」と言いながら、2人でずんずん進んでいって楽しそうだった。以前は自分もこんなふうにナチュラルストッキングでワンピースなども着て通勤していたのに、なぜいまバッグを斜め掛けにして展覧会などを見て歩いているのだろう、どこから迷い込んでしまったんだっけな、と、ちょっと考えてしまった.

2006年6月21日(水)〜8月11日(金)
ギャラリーエークワッド
10:00〜18:00(最終日〜17:00) 日祝休
TEL.03-6660-6011

遊覧アーカイブ
2003年
2005年

words:白坂ゆり

2006-07-21 at 01:31 午前 in 展覧会レポート | Permalink

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