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「日本の絵」三瀬夏之介展

「ビバ!富士山」


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展示風景


 壁一面に贅沢に使われた金箔が圧巻の富士図。和紙を張り合わせ、あえてクシャクシャにした支持体に、山並みが出現。向かって右端にひときわ高くそびえるのが、紛れもないフジヤマなんだろうと思う。今回「描きたいように描いた」という三瀬さん。下書きなどなく、画面の左端から描き出し、走る筆にまかせて右へ移動しながら仕上げていったものだ。

 対面には屏風仕立ての長い富士図が画廊を斜めに横切っていた。こちらもまばゆいばかりにキラキラとした富士。大きな富士の裾野にも小さな富士がボコボコと出現している。富士を描く作家は数あれど、こんなふうに入魂して描いている作家は彼くらいなものだろう。

 彼は日本画出身であるが、凝ったディティールのユニークな作品を発表していて、ちょっと異色な存在。「日本の絵」とタイトルを付けたように、日本における絵画というものを意識し、選んだテーマが富士というのは、彼なりのアンチテーゼにほかならない。屏風の背面にはUFOのような物体が富士に負けないくらいの迫力で描いてあり、表裏で見えない交信をしているかのようだった。


「日本の絵」三瀬夏之介展
アートスペース羅針盤
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル2F
2005年6月27日(月)~7月2日(土)
日休
11:00~19:00(最終日~17:00)
入場無料
03-3538-0160

words:斉藤博美

2005-06-29 at 04:55 午後 in 展覧会レポート | Permalink

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