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space-jack !

「心の中までジャック」 


139_03_1ファビアン・ルラの「A16」は伸縮自在のメリアス布。観客も参加してのパフォーマンス。


■横浜トリエンナーレが行なわれているすぐ近くの2会場を使った展覧会「space-jac k !」がはじまった。初日にはファビアン・ルラの作品「A16」を使ったパフォーマンスがあるというので、ヨコハマポートサイドギャラリーに出かけると、すでに作品である1枚の布の中に数人の観客が入って、いろんなカタチに変化しつつ会場前のホワイエで動き回っていた。

■ヨコハマポートサイドギャラリーは建物の1階にあり、ガラス越しに中が見える水槽状態の空間だ。しかし、今回、外からは空気で丸く膨らんだ無数の黒い風船が見えるだけだ。入口を開けるときは、まるで水がこぼれないようにするのと同じように、風船が飛び出さないように気をつけて扉を開けなくてはならない。

■背丈より高くまである風船の中をかき分けながら、壁に沿って進んでゆくと、光川裕介の「タイル」「ブロック塀」「フェンス」といった作品が目の前に出現する。影のような、あるいは痕跡のようなタイルやブロックを目地のプリントに、不思議なリアリティを感じる。そして会場を一周して扉の横を見上げると須田悦弘の「枝」が柱から生えるようくっついていた。

■ファビアン・ルラ作品の布の中に入ったまま観客の一行は会場を巡回している100円バスに乗り、横浜美術館アートギャラリーへ。こちらに着くや、今度は靴を脱いでエルンスト・ネトの作品のうえに上がり、歩いてみたり、ごろりと寝転がったり。ギャラリーの片隅からこぼれ出ているような「Puddle」や、電気の差し込みコンセントの口と口を一本のケーブルでつないでいる「Plug」といった谷山恭子の作品を観てはクスクスと笑い出す人も見かけた。作品と戯れながら、見知らぬ同志が楽しく過ごすことが出来た。どうやら、作品たちに心のなかをしっかりスペースジャックされたようだ。。

space-jack ! スペースジャック!
2001年9月1日(土)〜10月14日(日)
◆横浜美術館アートギャラリー
横浜市西区みなとみらい3-4-1 
tel.045-221-0300
◆ヨコハマポートサイドギャラリー
横浜市神奈川区栄町5-1 YCS 1階   
tel.045-461-3033
11:00〜18:00
毎週木曜、9/17、9/25、10/9休館
入場無料


words:原久子


139_03_2ギャラリーいっぱいに詰め込まれた黒い風船はマーティン・クリード「作品番 号268:与えられた空気の半分」

139_03_3デジタルプリントによる光川裕介「フェンス」。左下に風船の影も写ってしまいました。

139_03_4エルネスト・ネト「眠りゆく身体は裸体に近く/生ける水は岩を舐める」観に来た人たちもこのとおり。

139_03_5谷山恭子「Puddle」。タイトルとおりにまさに水たまりがギャラリー内に。

139_03_6モニターに流れているのは、ファビアン・ルラ「ロンリープラネット」をかぶ ったシーン。

2001-09-01 at 08:01 午後 in 展覧会レポート | Permalink

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