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太田真理子展
「こだわりのフィギュア」
何よりも目立つ立体「ぶるさがる人(大)」
■懐かしのマッチ箱に顔の版画をパッケージ。これを基本ピースに建物のような立体をつくっている作品に遭遇した時、なんて手の込んだ、というか、手間のかかる作品をつくっているのだろうと思った。かなり以前のことだが、会場にいた作家と少し話をしたことがある。
■彼女はそれまでベーシックな版画を発表していたから、ここまで時間をかけて無茶する(?)ようになったのは、転機があったのではないかと。当時、周囲になんらかの転機を迎えている人間が多かったものだから、すぐそう思いこんでしまいがちだが、作家にとって転機はそう珍しいことではない。
■そんなこんなで実は気になっている作家だった。今回はどんなものかと出かけたが、ギャラリーのガラス越しにでっかい立体を見つけて感嘆した。えっ太田さん? 裸体に赤いパンツの人物が鉄棒にぶるさがっている。坊主頭にひょうひょうとした表情、そして少し胴長。鉄棒の左右の柱の部分は、赤と青のポップな絵でくるまれている。聞けばドローイングのカラーコピーだそう。長年、版画にこだわってきた作家は、今回コピーもひとつの版ととらえ随所にコピーを使っている。
■壁面を飾るのは、これまたユーモラスなフィギュアを箱詰めした作品群。大きな立体同様男性に見えるが、太田さんによると、性別も国籍も特定しない人間だという。人間そのものに興味があり、これまでもずっと人間をモチーフにしてきた彼女は、人物の意であるフィギュアと人 形(ガレジキット?)をかけたらしい。
■版画という間接的な表現につかっていた作家は、何よりも直に指で造形を生む感覚がストレートで楽しかったという。つくりたいままつくること、どこかでしがらみや不安があり、簡単なようでなかなかできないことだと思う。でも見えない殻を突き破った表現は、見る者にも心地よい開放感を与えてくれる。
■見れば、パッケージには細かい文字がぎっしり。ひとつは「おおたまりこ」と自分の名前がひたすら羅列してある。言葉を連続して綴ることでその意味をなくせるものか試みたそうだが、A3用紙全面を 埋めてもさすがに意味は消えなかった、と笑った。
太田真理子展
2001年9月12日(水)〜10月8日(月)
Za Gallery 文京
東京都文京区本駒込2-28-10文京
グリーンコートイーストウィング1F
(都営地下鉄三田線「千石」駅徒歩3分)
10:00〜20:00(最終日は〜18:00)
会期中無休
無料
TEL.03-3946-5390
words:斎藤博美
「Window」体にも窓が?
「愛?」ストローで体内を吸われながらも微笑んでいるのはステキ!
会場風景
「人間ケーキ」そうだったのか…
マッチボックスの作品(各1000円)は
組み立て自在
2001-09-12 at 11:38 午後 in 展覧会レポート | Permalink
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